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SCENE 01
淀川キリスト教病院を選んだ理由と魅力
以前の職場では終末期の患者さんと接することが多かったので、ホスピスのある当院で働きたいと思ったのが入職の動機です。しかし、配属されたのは外科病棟で、私はここで初めてストーマケアに携わりました。ストーマ(人工肛門・人工膀胱など)に関する知識はほとんどなく、患者さん個々に応じたストーマ装具を選択することができず、排泄物が漏れて患者さんに辛い思いをさせてしまうなど、自分の未熟な知識や技術に、不甲斐なさを感じることが多々ありました。また、病気のために、排泄経路の変更を余儀なくされる患者さんの苦悩や辛さに寄り添いたいとも思いました。そのためには、専門的な学習が必要だと考え、地域で開催されているストーマケア講習会に参加をしました。そこでの学びは、私にとって目から鱗が落ちるような経験でした。それから、今までに味わったことのないケアの醍醐味を実感できる仕事に私はどんどんのめり込んでいきました。
SCENE 02
現在の仕事とやりがい
外科病棟で日々ストーマケアに携わる中で、「ストーマケアのことをより深く学び、ケアを究めたい」という思いが募り、皮膚・排泄ケア認定看護師資格を取得することを決意。2000 年に淀川キリスト教病院で初の認定看護師資格を取得しました。資格取得後は、外科病棟で主任としての役割を担いながら、ストーマの患者さんを退院後も継続して支援するために、ストーマ外来を立ち上げました。さらに院内での組織横断的な活動として、皮膚科医師とともに褥瘡回診をスタートさせました。しかし、認定看護師の認知度が低いなかで、同職種や他職種から信頼を得るのは簡単ではありませんでした。また、病棟で夜勤もしていたので、その中での認定看護師の活動はとてもハードでしたが、ストーマや褥瘡などを保有する患者さんやご家族を支えたいという気持ちが強く、当時はとにかく必死でした。その後、外来勤務を経て2005 年に看護部に配属となり、専従の皮膚・排泄ケア認定看護師としての活動を開始しました。認定看護師資格取得後10年が経過しようとした頃、看護の専門職として、もっと視野を広げ、研究的な視点を養いたいと思い、大学院に入学し、2012年に博士課程前期課程を修了しました。
SCENE 03
めざす将来像
地道にコツコツと活動をしていく中で、看護師や医師からの相談件数が徐々に増えていき、認定看護師としての活動が浸透してきたと実感できるようになり、これが私にとっての仕事へのやりがいにもつながりました。そして、地域医療支援病院の皮膚・排泄ケア認定看護師として将来どうあるべきかを考えたところ、在宅での活動の拡大を視野に入れて、特定行為研修を受講するに至り、2017年に特定行為3区分5行為の研修を修了しました。特定行為研修を修了後は、創傷管理において医師の包括指示のもと、患者さんの病態をアセスメントし、適切なタイミングで血流のない壊死組織の除去や局所陰圧閉鎖療法などを実践しています。それにより、早期に創傷が改善するだけではなく、医師はその時間、他の診療に時間を充てることができ、チーム医療における役割を補完することにもつながります。現在、私は入院患者を中心に特定行為を実践していますが、将来的には在宅の患者さんにも特定行為が実践できるシステムをつくり、医師と連携・協働しながら看護師の担える役割をより拡大させ、地域の患者さんに貢献したいと思っています。